2024年05月13日

リノベーションで新しくガレージを造るときの注意事項とは?詳しく解説


現在の日本には、車がなければ日常生活に大きな支障をきたす方々が多くいらっしゃるでしょう。それだけ大切な車ですが、意外と青空駐車の方も多いのです。屋外に車を置いておくと車の傷みは早く進行し、いたずらや盗難の心配まであるのです。そのようななか、愛車のために住宅の一部をリノベーションしてガレージにするケースをみかけます。今回はガレージのリノベーションについてご紹介します。

1.リノベーションについて

最近、建物の「リノベーション」という言葉を耳にします。リノベーションは、既存の建物を改修し、別の用途となる建物へ変えたり、新たな機能を付加して使用用途を増やしたりすることです。世界的なSDGsの潮流で既存のものをできるだけ利用する方向性や、全面的な住宅の建て替えが建築費の高騰で難しくなっている背景もあり、その両方をカバーするリノベーションが人気になっているのです。

1-1.リノベーションのメリット

リノベーションには多くのメリットがあります。まず、建築コストが抑えられる点です。リノベーションのやり方は多種多様ですが、一般的に新築に比べると費用は抑えられます。また、リノベーションは建物の基礎となる支柱や土台を残すことが多いため、基礎工事がなく工程数も少なくなり、工期も短くなります。さらに居間をガレージにしたり、子どもたちが独立した後の部屋をガレージにしたりなど、それまでとまったく異なる使い方ができることも、リノベーションの大きな魅力といえるでしょう。

1-2.リノベーションガレージは技術力が必要

リノベーションでビルトインガレージを造る場合は、既存の住宅にダメージを与えず、耐震強度を維持して造るために、難易度が高く技術力を備えた業者しか工事はできません。住宅のリノベーションの経験が豊富にあり、確かな技術力を備えた業者選びが重要です。

2.リノべ⁻ションで便利なガレージになる

リノベーションでガレージを造るときは、ビルトインガレージがおすすめです。ビルトインガレージは、車庫を建物の一部に組み込み、シャッターやドアを設置して車を収納します。ビルトインガレージは、インナーガレージとよばれることもあります。

ビルトインガレージは、建築基準法において、その面積が延べ床面積の1/5までは床面積に含めなくてよいのです。また、地下にガレージを設ける場合も、建ぺい率の規制を受けません。容積率でも延べ床面積の1/3までは、地下の面積は算入しなくてもよいとされています。このほかにもリノベーションでビルトインガレージを設置するメリットは多くあるのです。以下で主なメリットをご紹介します。

2-1.室内から出入りできる

ビルトインガレージは住宅の建物の中に車庫を設置するため、室内から直接車に乗り込んだり、車からダイレクトに室内へ入れたりします。家屋と別れているガレージの場合、家から車、車から家への移動の際に、天候の影響を受けることがあるでしょう。ビルトインガレージはその点が解消されるのです。

また、買い物で大量に商品を買い込んだ時も、ビルトインガレージであれば家へ直接入入れるため、重いお米や水などの運搬が楽になるのです。このようにビルトインガレージは、日常生活のさまざまな面で、使い勝手の良さが感じられます。とくに、車を毎日使う方にとって、建物の外のガレージに比べ、ビルトインガレージの便利さを強く感じるはずです。

2-2.雨や風の影響を避けられる

ビルトインガレージに車を収納することで、直射日光や雨や風の影響を避けられます。また、雪国では積雪の被害も受けなくてすみます。自然の力は大きく、数日では差は出ませんが、年単位になると車の劣化に大きく差が出るのです。とくに、屋根がない平地に駐車すると、暴風雨のときなど外部からの飛来物によって、車に傷がつくこともあるでしょう。まれに、いたずらで傷つけられたり、車上荒らしに合ったりすることもあるのです。

2-3.駐車場を借りなくてすむ

建坪が少ない住居では、月極の駐車場を契約して、そこに駐車することもあります。都会では1か月の駐車代は決して安くなく、毎月の固定費の負担が増すのです。しかし、ビルトインガレージなら土地が狭くても建物内に駐車できます。狭小住宅は外部に車庫専用のスペースが取れないことも多いのですが、ビルトインガレージを設置すると、狭い土地も有効に利用できるでしょう。

2-4.車庫以外にも活用できる

ビルトインガレージは車庫ですが、シャッターを閉めれば外から内部がみえないこともあり、車庫以外にも余ったスペースを活用できます。ガレージの空いているスペースを利用して、日曜大工や、車のメンテナンスもガレージ、筋トレなどのスペースとしても使えるのです。

3.リノべ⁻ションガレージの注意点

リノベーションでビルトインガレージを造るとメリットは多くありますが、デメリットとなる点もあります。また、ガレージ完成後に、「このようなはずでは…」と、後悔しないためにも、デメリットや注意点を把握し、事前に対策を検討することも大切です。

3-1.部屋の部分が狭くなる

ビルトインガレージは建物の1階部分に造られることが多く、ガレージのスペースだけ、それまでの住宅に比べると狭くなります。必然的に、住居として使用可能となる1階部分の間取りは、制限されることになるのです。とくに、1階に設置されることが多い浴室やトイレは、水回りの問題もあり、動かすと費用がかかるためそのままにするケースが多くみられます。

また、ガレージは車の出し入れがあり、道路に面していることも重要です。このように、リノベーションでガレージを造る場合は、事前に間取りや部屋のレイアウトに制約があることを理解したうえで、ガレージの位置決めや開放部を決めることが重要なのです。

3-2.騒音と換気に注意

ビルトインガレージから、人が人力で車を外に押し出すことはないでしょう。多くは住宅の建物の中で、車のエンジンをかけることになります。最近は電気自動車も増え、静かな音の車もありますが、ガソリン車のエンジン音は、閉鎖空間に近いガレージではいっそう大きく聞こえるのです。また、ガレージのシャッター音も気になるものです。このような騒音は近所からの苦情になることもあるため、事前に対策をたてておきましょう。

また、ガソリン車の場合は排気も問題です。一つ間違えると重大事故になります。ビルトインガレージは壁も天井もあります。完全ではありませんが、ある程度密閉された空間になるため、その中でエンジンをかけると、ガレージ内に排気ガスが溜まることもあるのです。そのため、小窓や換気扇などを設置し、換気に注意しましょう。

4.リノベーションガレージの耐震対策

リノベーションのビルトインガレージできわめて大切な問題として、耐震対策があります。リノベーションで造るビルトインガレージは、大部分が住居の1階になります。それまであった壁や柱の一部を撤去することもあるのです。そのため、建物を支える部分が減り、建物の全体的なバランスが悪くなるケースもあり得ます。いっそう、耐震対策に注意する必要があるのです。耐震構造が大きく後退する場合は、リノベーションでビルトインガレージを造ることが困難になるケースもあります。

近年は、カーポートも進化していて、おしゃれで紫外線を遮断する機能付の製品もあります。ビルトインガレージができないときは、カーポートの検討もおすすめです。いずれにしても、信頼できる業者とよく相談して、耐震性を確保したうえで安全な工事を行いましょう。

5.まとめ

最近話題のリノベーションについてご紹介するとともに、リノベーションでガレージを造る際のメリットや注意点について説明しました。愛車を大切にし、いたわるためにビルトインガレージを造る方は多くいらっしゃいます。ただし、地震大国の日本だけに耐震構造には注意しましょう。もともと日本の住宅は、耐震構造が優れています。リノベーションでその能力が低下しないよう注意することも大切なのです。

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