2024年07月12日

カーポートの雨漏りの原因は?費用相場やDIYの方法をご紹介

カーポートが雨漏りすると車が濡れてしまったり、カーポート内に水が溜まったりしてしまいます。雨漏りを放置しておくと、さらに悪化して支柱を錆びさせたり、劣化させたりする恐れもあります。そのため、早いうちに修理をすることが大切です。ここでは、カーポートの雨漏りの原因や費用相場、DIYで修理する方法についてご紹介します。

1.カーポートの雨漏りの原因は?

カーポートの雨漏りにはさまざまな原因があるものの、代表的な原因は次の4つです。

1-1.結露

結露はカーポートの雨漏りの原因で、最も代表的なものです。結露が起こりやすいのはセッパンカーポートですが、一般的なアルミ平板カーポートでも起こります。結露を完全に防ぐのは難しくなりますが、ペフ付きの屋根にすると結露が発生しにくくなります。ペフは断熱材の一種で、見た目は薄い発泡スチロール状です。ただし、経年劣化すると、ボロボロ落ちてしまうデメリットがあります。

1-2.水の逆流

水の逆流も、カーポートの雨漏り原因の1つです。結露と同様に、セッパンカーポートで起こりやすくなります。セッパンカーポートは傾斜がついているため、雨水は低い方へ流れていきます。しかし、気象状況によっては水が傾斜を逆流し、屋根伝いに梁などに落ちることがあるのです。水止め面戸などをつけると、水の侵入が防げます。

1-3.雨樋の詰まり

雨樋の詰まりも、カーポートの雨漏りの原因になります。雨樋が詰まると、水が飽和して排水がスムーズに行われません。飽和した水があふれて、本来落ちるべきではない場所に落ちてしまうのです。カーポートの近くに木があると、雨樋が詰まりやすくなります。定期的に雨樋を掃除することで、ある程度雨樋の詰まりを予防できるでしょう。近年は、落ち葉掃除がしやすい機構を備えたカーポートもあり、より簡単にメンテナスができます。

1-4.コーキングの劣化・コーキング忘れ

コーキングの劣化も、カーポートの雨漏りの原因になります。アルミカーポートは、ビスを使って組み立てるためコーキングが必要です。コーキングは経年劣化で弱くなってしまうため、そこから水が侵入して雨漏りを起こしてしまうのです。コーキングが劣化したら、再度コーキングすることで雨漏りを防げます。また、コーキング忘れで雨漏りをする場合もあります。コーキング忘れは施工不良であるため、カーポートを設置する時はしっかり確認することが大切です。

2.カーポートの雨漏りを自分で修理する方法

カーポートの雨漏りは、DIYで修理することも可能です。DIYでできる修理方法は、次の3つです。

2-1.コーキング剤で補修

コーキングの劣化が原因なら、コーキング剤で改善可能です。コーキング剤でのDIY方法は、次の手順です。

1.カーポートの後ろ両端にあるビスを外す
2.既存のコーキング剤を撤去し、新しいコーキング剤を充填する

補修を成功させるコツは、既存のコーキング剤をしっかり取り除くことです。少しでも残っていると、新しいコーキング剤をしっかりつけることが難しくなります。カッターを使い、しっかり取り除きましょう。

2-2.雨樋の掃除

雨樋の詰まりによる雨漏りは、雨樋を掃除することで解消できます。雨樋の掃除はDIYでも行えます。

1.雨樋のゴミを取り除く
2.ドレンのエルボ下側のキャップを開けてゴミを取り除く

雨樋掃除のコツは、バケツを用意してからドレンのキャップを開けることです。バケツを置かずにキャップを開けると、ゴミが落ちてきて体が汚れてしまいます。

2-3.ゴムパッキンや緩衝材を交換

ゴムパッキンや緩衝材の劣化でカーポートが雨漏りしているなら、ゴムパッキンや緩衝材を新しいものに交換します。ただし、古いカーポートの場合、適切なサイズのゴムパッキンや緩衝材が見つからないこともあるでしょう。ホームセンターで販売されている、似たようなサイズのゴムパッキンや緩衝材を購入し、ぴったり合うものを探すと良いでしょう。

3.カーポートの雨漏りを自分で修理しない方が良い理由

カーポートの雨漏りはDIYで修理することも可能です。しかし、DIYは業者に依頼するまでの修繕程度にとどめるのが良いでしょう。カーポートの雨漏りを自分で修理しない方が良い理由としては、次の4つがあげられます。

3-1.雨漏りの原因がわかりにくい

カーポートの雨漏りを修理するには、原因を知る必要があります。しかし、原因を解明するには専門的な知識が必要な場合もあるため、下手に手を出さないのが無難でしょう。

3-2.高所作業で危険

カーポートの雨漏りの原因を探るには、高所で作業しなければなりません。カーポートパネルの破損なら地上から確認することが可能であるものの、雨樋の詰まりなどは高所に登らないと確認できません。脚立やはしごなどに乗っている時にバランスを崩し、転落するリスクがあります。また、危険を冒してDIYで修理しても、すぐに雨漏りが再発することもあるため、DIY修理は避けるのが良いでしょう。

3-3.修理部品が手に入りにくい

カーポートの雨漏り修理には、破損した部品の交換が必要であるものの、修理部品がすぐに手に入らないことがあります。ホームセンターで取り扱っていなかったり、年数が経過してメーカーで廃盤になっていたりするからです。しかし、修理業者ならば、入手困難な部品でも取り寄せられることがあります。

3-4.自分で火災保険の手続きはできない

カーポートの雨漏り修理は火災保険が適用されることもありますが、申請手続きは一人では完了できません。申請には雨漏り箇所の写真と修理見積書、図面が必要で見積書は業者に依頼する必要があります。雨漏りを見つけたらすぐ業者に連絡し、原因追究と火災保険の申請準備を進めましょう。保険会社によって必要書類や手続きが異なるため、事前確認をおすすめします。

4.業者のカーポートの雨漏り修理費用相場

カーポートの雨漏り修理を業者に依頼すると、どれぐらいの費用がかかるのでしょう。

4-1.カーポート修理の費用相場

業者に依頼した際のカーポートの雨漏り修理費用相場は、以下の通りです。

・ポリカーボネート板の交換(1枚):1万円〜3万円
・コーキングの打ち直し(1m):1万円〜1万5,000円
・雨樋の清掃(カーポート1個):2万円〜3万円
・カーポート全体の交換(1個):25万円〜50万円

修理費用が多額になることは少ないものの、既存のパネルが廃盤の場合は全体交換となり高額になります。自然災害が原因で修理費用が20万円を超える場合、火災保険が適用されることもあります。雨漏りを発見したら、まず業者に修理を依頼することが重要です。

4-2.カーポート修理に火災保険は使える?

火災保険を利用するには、損害額20万円以上である必要があります。カーポートの修繕だけではこの金額に達しないことが多いため、新設や高級なカーポートの修理が必要になる場合があります。この判断は専門家に依頼するのが良いでしょう。

5.まとめ

カーポートの雨漏りはコーキング剤で補修したり、ゴムパッキンを交換したりして修理することも可能です。しかし、DIYでは雨漏りの原因を見つけるのも難しく、修理してもすぐに雨漏りするリスクもあるため、業者に修理を依頼するのが良いでしょう。

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