2024年06月12日

境界ブロックのみで後からフェンスを付けたい!素材や費用相場をご紹介

隣の敷地との境界線を明確にするためにブロック塀のみを建てたものの、後からフェンスを付けたいという方も多いでしょう。後付けでフェンスを付ける場合、どのような素材を使用できるのか気になります。また、費用相場も知っておきたいものです。ここでは、境界ブロックの後からフェンスを付ける費用相場や使用できる素材をご紹介します。

1.境界ブロックのみで後から付けられるフェンスの素材

境界ブロックのみで後から付けられるフェンスの素材の種類は、次の5つがあげられます。

1-1.スチールメッシュフェンス

スチールメッシュフェンスはコストパフォーマンスが高く、とくに長い距離を施工する際に人気です。目隠しには不向きですが、つる性植物やレッドロビンなどと組み合わせることで、視線を遮る効果が持たせられます。

1-2.アルミフェンス

アルミフェンスは腐食に強く錆びにくいため、長期間にわたって美しい状態が保てます。塗装や防錆処理も不要で、お手入れも簡単です。さまざまなデザインや色があり、住宅や景観に合わせやすいのも特徴です。スチールや木材に比べて初期費用は高めですが、長期的なメンテナンスコストが低くなります。アルミフェンスは美観や耐久性、メンテナンスのしやすさを重視する場合に適しています。

1-3.天然木製フェンス

天然木製フェンスはナチュラルな雰囲気で、使い込むことでの風合いの変化するのが魅力です。ただし、劣化や変色を防ぐためには定期的なメンテナンスが必要で、自分で塗装やコーティングを行う必要があります。お手入れを楽しみながら、長く使いたい人向けの素材です。

1-4.人工木・樹脂製フェンス

人工木・樹脂製フェンスはメンテナンスがしやすい素材であるものの、自然の温もりが楽しめます。腐食やひび割れ、苔の付着を防げます。目隠し効果が高く、デザインも豊富です。

1-5.鋳物製フェンス

鋳物製フェンスは高級感がありデザインの自由度が高く、洋風の建物に適しています。レンガ塀や塗り壁と組み合わせやすく、ワンポイントやアクセントとしても利用できます。ただし、柵の隙間が広いため、目隠しとしては不向きです。視線を遮るためには、バラのつるや高い庭木を利用して、自然と調和させる方法が効果的です。

2.ブロック塀に後からフェンスを設置する費用

境界ブロックに後からフェンスを設置する費用は、施工方法によって異なります。

2-1.既存のブロック塀の上にフェンスを設置

既存ブロックへのフェンスの設置でかかる費用はフェンスのみです。フェンス1メートルあたりの費用相場は、次のとおりです。

・スチールメッシュフェンス:5,000円〜1万円
・アルミ製フェンス:8,000円~3万円
・天然木製フェンス:3万円〜4万円
・人工木・樹脂製フェンス:1万2,000円~3万5,000円
・鋳物製フェンス:2万5,000円~3万円

ただし、ブロック塀にフェンスを付ける際に穴をあける必要があるため、コア抜き作業の費用が必要になります。コア抜きの費用は、1箇所3,000円~8,000円が相場です。コア抜き後に強度が保てない場合、ブロック塀を使用できません。

2-2.新規で設置したブロック塀にフェンスを付ける

新しくブロック塀を建てた上にフェンスを付ける場合、基礎工事の費用もかかります。基礎工事にかかる費用は、ブロックの種類や施工方法で変動しますが、1平方メートルあたり1万5,000円~2万5,000円が相場です。施工方法は、まず基礎ブロックを地面に固定し、その上に支柱を立てます。支柱の間にフェンスを固定すると完了です。

2-3.古いブロック塀を解体する

古いブロック塀を解体し、ブロック塀とフェンスを新たに設置する場合は最もコストがかかります。古いブロックを解体する費用のほかに解体したブロックの撤去費用、新規ブロックの設置費用などです。解体・撤去にかかる費用相場は1平方メートル1万円ほどです。また、基礎工事は1平方メートルあたり1万5,000円~2万5,000円、処分費用は2万円~3万円が相場になります。費用を抑えるためには、できるだけ既存ブロックが使えるフェンスの設置方法を見つけましょう。

3.境界フェンスの費用抑えるためのNG事項

境界ブロックが古いと、撤去したり基礎工事をしたりと費用がかさみます。費用を抑えるために、さまざまな方法を講じる方もいらっしゃるでしょう。境界フェンスの費用を抑えるためのNG事項は、次の3つがあげられます。

3-1.境界フェンスではなく生垣で代用

境界フェンスを設置するのはコストがかかるため、生垣で代用しようと考える方も多いでしょう。しかし、目隠しできるような植栽は、成長が早く頻繁に剪定しなければなりません。また、自分の敷地側の剪定は好きなタイミングで行えますが、隣の家側の剪定は相手に任せることになってしまいます。隣の家側の剪定を行う場合も、事前に声がけせねばならず面倒です。生垣を境界ブロック・フェンスの代わりにするのは避けましょう。

3-2.隣に許可なく着工

自分の敷地内に境界ブロックやフェンスを設置するのは、本来誰の許可も必要ありません。隣の家に告げずに着工しても、法律的に問題はありませんが、一声かけてから着工する方が良いでしょう。いきなり境界ブロックやフェンスの工事を始めてしまうと騒音などで隣の家からクレームが入り、工事を中断しなければならない可能性があります。また、フェンスを設置した後に日当たりが悪くなった、圧迫感があるなどを言われることもあります。施工の日程や設置場所、フェンスの高さは伝えておきましょう。

3-3.境界ブロック費用を隣の家と折半する

境界ブロックは隣の土地との境界線にあるため、隣家と折半することで設置費用が抑えられると思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、費用折半で設置するのは、良い選択肢ではありません。設置費用は抑えられるものの、トラブルの火種を残すことになります。将来的にブロック塀やフェンスを撤去することになったら、解体費用はどちらが負担するかで揉めることになるでしょう。子どもや孫の世代になってから、問題が起こることになりかねません。折半での設置は避けましょう。

4.フェンス設置時の注意点

境界ブロックに後からフェンスを付ける時は、次のポイントに注意してください。

4-1.高さに気を付ける

フェンスを後付けする時は、高さに気を配る必要があります。通常、フェンスの高さは外からの視線を遮るのに適した180センチほどに設定されています。しかし、身長やライフスタイル、立地条件などによって、適切な高さは違ってくるのです。施工業者に相談して、適切な高さに設置しましょう。

4-2.圧迫感が出すぎないようにする

フェンスを後付けする際は、目隠しすることを重視しすぎると、圧迫感が出ることもあります。視線を遮るために高すぎるフェンスにしたり、板の間隔を狭めたりすると、圧迫感が出てしまうのです。明るい色のフェンスにしたり高さを調節したりなどして、圧迫感が出ないようにしましょう。

4-3.デザインが家の雰囲気と合うか

フェンスのデザインが家の雰囲気と合うかも、注意したいポイントです。和風の家なら竹や木製のフェンス、洋風の家なら金属製など、家と調和する素材やデザインを選びましょう。

5.まとめ

境界ブロックのみの後からフェンスを設置する際は、高さやデザインなどが家と調和するものを選ぶことが大切です。素材によって費用が大きく違ってくるため、イメージに合いながらもコストが抑えられる素材を選ぶと良いでしょう。

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