2023年10月25日

住宅の玄関をバリアフリーにするメリットは?ポイントとあわせて解説

子どもが生まれたときや、親の介護が必要になったときに備えて、住宅の玄関をバリアフリーにしようとお考えの方もいらっしゃるでしょう。しかし、バリアフリーにするとメリットやデメリットがあります。そこで今回は、住宅の玄関をバリアフリーにするメリットやデメリットについてご紹介します。玄関をバリアフリーにする際のポイントも開設するので、ぜひ参考にしてみてください。

1.住宅の玄関をバリアフリーにするメリット

住宅の玄関をバリアフリーにするメリットをご紹介します。

1-1.ケガのリスクが下がる

玄関をバリアフリーにすると、ケガのリスクを下げられるメリットがあります。高齢者の場合、足元が不自由であったり、筋力が低下したりしていることもあるでしょう。そのため、通常の玄関では不便を感じることが多く、転倒して骨折など、さまざまなケガのリスクがあります。そのようなリスクを減らすためにも、玄関をバリアフリーにするといいでしょう。

1-2.玄関が使いやすくなる

玄関をバリアフリーにすると、高齢者だけでなく一緒に住んでいる家族にとってもメリットがあります。バリアフリーな玄関は、スペースが広く、段差が少ない特徴もあります。そのため、収納が増え、掃除がしやすくなるでしょう。また、朝の通勤や通学の際に混雑することも解消できます。

1-3.高齢者のストレスが減る

バリアフリーな玄関にすることで、高齢者自身が自分で行えることが増えるでしょう。その結果、不便な思いをしないというメリットだけでなく、一緒に住む家族に迷惑をかけなくて済みます。気持ち的な余裕が生まれてストレスも減るでしょう。筋力や体力の低下を防ぐためには、なるべく自分で行うことが大切です。健康面でもメリットがあるといえます。

1-4.補助金制度が利用できる

玄関をバリアフリーにするリフォームを行う場合は、国や自治体の補助金制度を利用できる可能性があります。補助金を利用するためには条件があり、もし条件を満たしていればリフォーム費用の上限20万円まで補助金が支給されます。バリアフリーリフォームを行う際は、各自治体に確認してみましょう。

2.バリアフリー玄関のデメリット

玄関をバリアフリーにするデメリットをご紹介します。

2-1.十分な敷地面積が必要

バリアフリーにするデメリットは、十分な敷地が必要なことです。手すりや滑り止めの設置だけでなく、入り口などのスペースも広く取らなければなりません。車いすが通れる幅はもちろん、介助者も一緒に使用できる広さを確保しましょう。

2-2.砂やホコリが入りやすい

玄関がバリアフリーの場合、外からの砂やホコリが入りやすくなります。玄関は、居住スペースより少し低い位置に設置されているのが一般的です。しかし、玄関をバリアフリーにすると段差がなくなるため、リビングなどに砂やホコリが入りやすくなります。バリアフリーは、すべての居住スペースがフラットになるので仕方のないことですが、玄関の位置や向きを考えることが重要です。

3.玄関をバリアフリーにする際のポイント

ここからは、玄関をバリアフリーにする際のポイントについてご紹介します。

3-1.スロープを作る

玄関は、家の外だけでなく、中もバリアフリー対策が必要となります。とくに、玄関に入るまでのアプローチ部分はフラットにするといいでしょう。段差があると、高齢者や車いすの方だけでなく、重たい荷物を持っている場合も非常に危険です。そのため、玄関先にスロープを設置し、ゆるやかな坂道を作るといいでしょう。必要であれば、玄関から室内に上がる部分にもスロープを取りつけるのがおすすめです。

玄関にスロープを設置する場合、ある程度余裕のあるスペースが必要となります。住宅の建築後に設置するのは難しいかもしれません。設計時点で導入するかを決めておきましょう。今の時点で車いすの介護が必要でなくても、将来的に必要となる可能性もあります。長期的な視点で見て、スロープが必要かについて話し合うことが重要です。

スロープを設置する場合、素材にも注意しましょう。素材によっては、滑りやすいものもあります。高級感や見栄えにこだわってタイルを使用すると、雨天時に滑りやすくなるでしょう。スロープはバリアフリーとして利用するのが目的です。きちんと用途を考え、滑りにくい素材を使いましょう。コンクリートのスロープやインターロッキングなどのスロープがおすすめです。

3-2.取り付け箇所を確認する

スロープは希望する場所に取りつけられないかもしれません。スロープを設置する際には、希望する箇所の長さやスペースが重要です。そのほかにも、さまざまな要因で設置できないケースがあります。設置する前に専門の業者に相談してみましょう。

3-3.手すりや補助ベンチを設置する

玄関をバリアフリーにする際は、スロープと合わせて、手すりや補助ベンチを設置するのがおすすめです。手すりは、スロープ部分と靴を着脱する場所やその先の廊下までつながるように設置するといいでしょう。すでに手すりを必要とする家族がいる場合、その人の身長や姿勢に合わせて設計すると、ストレスを軽減できます。

介助者がいない場合でも、自分で靴の脱ぎ履きができるよう、ベンチを設置しておくといいでしょう。ベンチの高さも家族の状態に合わせて調整します。現時点で手すりが必要か判断できない場合は、将来必要となったときに設置できるような床材を選んでおくと安心です。滑りにくく、車いすや杖を使っても傷つきにくい素材を選べば、リフォームをスムーズに行えます。

3-4.玄関ドアは引き戸にする

バリアフリーは、玄関ドアを引き戸タイプにするのもおすすめです。引き戸タイプは左右に動かすだけで開閉できます。そのため、体が不自由な状態でもスムーズに出入り可能です。一般的な開き戸タイプの場合、ドアを押さえながら出入りしなければなりません。

ドアストッパーを設置する場合も手間がかかるでしょう。一方、引き戸タイプであれば、手がふさがっていても開閉しやすい特徴があります。開いている間に勝手にドアが閉まることもないので、安心です。レール部分の動きをスムーズにしすぎると、ドアを閉めるスピードが速くなるため、指や物が挟まれないよう注意しましょう。ゆっくりとした動きで開閉できるよう、速さを調節しておくのがポイントです。

3-5.屋根の設置を検討する

玄関をバリアフリーにしてスロープを設置する場合、雨の日に濡れないよう屋根を設置するといいでしょう。自力で車いす走行する場合、タイヤをまわすために両手を使用しています。そのため、雨が降っていても傘をさせません。介助者が車いすをおしている場合も、サッと傘をさせない場合もあるでしょう。スロープの上に屋根があると、雨の日や梅雨の時期でも、濡れることを心配せずに上り下りが可能です。

4.まとめ

今回は、住宅の玄関をバリアフリーにするメリットやデメリットについてご紹介しました。バリアフリーやスロープは、健康な方が必要性を感じることはないでしょう。しかし、高齢者になって将来的に介護が必要になった場合、ケガのリスクを下げられるメリットがあります。

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