愛車を雨風や降雪、紫外線や飛来物などから守る役割を果たすカーポートですが、しばしば雨漏りしてしまうケースがあることはご存知でしょうか。カーポートは元々、直射日光や風雨、雪や土ぼこりなどに当たる過酷な状況にあるため、雨漏りをはじめとしたトラブルが起こりやすいのです。そしてカーポートの雨漏りは、いくつかの原因が考えられます。そこで、カーポートが雨漏りする原因と対策方法を紹介していきます。

カーポートが雨漏りする原因とは？

カーポートに雨漏りが発生してしまう場合、次の6つの原因が考えられます。

雨どいの詰まり

屋根に降る雨水を集めて地上または下水に誘導する「雨どい」は、実はカーポートにも設けられています。カーポートの雨どいも、屋根同様に雨水をまとめて流す重要な働きをするものです。ところが屋外にあるカーポートの雨どいには土ぼこりや落ち葉などが詰まりやすく、雨漏りの原因となってしまいがちなのです。とくに詰まりやすいのは、地面まで排水させる縦方向の雨どいの内部となっています。

屋根パネルの破損

カーポートの屋根パネルが破損してしまった場合、そこから雨漏りすることが考えられます。台風などの強風でパネルの一部が剥がれて飛散してしまったり、飛んできた石などでヒビや穴ができてしまったりするケースが案外多いのです。また、強風や落石などの特別な出来事がなくても、経年劣化や積雪などで徐々にひび割れが大きくなっていることも考えられます。

コーキングの劣化やコーキング忘れ

カーポートを組み立てる際、接合部分にゴムのような素材の「コーキング」で止水処理を行います。このコーキング材は経年劣化していき、徐々に硬化していきひび割れなどが起こります。そこから雨漏りしていくというわけです。コーキングはおよそ10年ごとに打ち直しをする必要があると言われています。また、そもそもコーキングの処理が忘れられているケースの場合、経年に関わらず接合部分に隙間が開いている状態なので、雨漏りが起こるのは必然だと言えるでしょう。

水の逆流

ガルバリウム合板を折板して作られたカーポートでは時折、水の逆流が起こります。通常僅かな傾斜がつけられているので高い方から低い方へ雨水は排水されます。ところが台風などの強風で水が逆流してしまうと、雨漏りの原因になり得てしまうのです。

結露

厳密にいえば雨漏りではないものの、雨漏りと似た状態を引き起こすのが結露です。冬場に冷たい水蒸気がカーポートに当たり水滴になってしまう現象で、カーポートの内側に雨漏りと間違うほど多くの結露が起きることもあるのです。

塩害

めったに起こらないものの、海のそばに建てられたカーポートは海風にさらされることによる塩害で、雨漏りが発生することもあると言われています。海のそばにあるカーポートに雨漏りが見られた場合、可能性の1つとして考えてもいいかもしれません。

カーポートの雨漏りへの対策とは？

カーポートに雨漏りが発生してしまった場合、どのように対策すればいいでしょうか。大きく分けて、対策には「DIYで自ら修理する」または「業者に修理を依頼する」の2つが考えられます。ただし、全ての雨漏りをDIYで修理できるわけではないので注意が必要です。

DIYで修理する

雨どいの詰まりによる雨漏りなら、定期的に清掃することで防げます。カーポートのそばに植木がある場合など、詰まりやすいと感じる場合はこまめに自分で清掃すれば詰まりは起こりにくくなります。脚立さえあれば自分でも十分行える作業なので、詰まりによる雨漏りなら自分で修理してみるのもいいでしょう。ただし高い所が苦手、詰まった個所が分からないなどという場合には、プロの業者に任せた方が確実です。

業者に修理を依頼する

屋根パネルの破損は、DIYで補修することは不可能でしょう。また、コーキングの劣化による水漏れもコーキングを打ち直すことで雨漏りを改善できますが、打ち直しには専門的な技術が必要になります。結露を防ぐために取り付けられる「ぺフ」や逆流を防ぐための「水止め面戸」などの取り付けも、高所で行うものなので業者に依頼するのが最善策だと言えるでしょう。業者に修理を依頼した場合、アフターフォローを受けられる場合もあります。

まとめ