2024年02月16日

カーポートとは?カーポートの種類や特徴・選び方についてご紹介

カーポート
カーポートとは、車を駐車する車庫のことを指しますが、ガレージとどのような違いがあるのでしょう。また、カーポートにはさまざまなデザインがあるため、種類や特徴を知る必要もあります。ここでは、カーポートとは何であるかとともに、カーポートのデザインの種類や特徴、選び方について詳しくご紹介します。

1.カーポートとは?

カーポートは、屋根と柱だけで構成された車庫です。柱が車の周りに配置され、その上に屋根を設置します。これにより、車が直射日光や雨から守られ、同時に風通しも確保されます。

1-1.カーポートとガレージの違い

カーポートは屋根と柱だけで構成された簡易的な構造の車庫で、ガレージは三方以上を壁で囲まれた車庫のことです。柱だけで組み立てられているか、壁で囲まれているかという点が異なります。

1-2.カーポートのメリット

カーポートは、柱と屋根というシンプルな構造であるため、コストパフォーマンスに優れ、短期間かつ低コストで設置できるのがメリットです。撤去も容易で、大きなコストはかかりません。スペースに制限があっても、柱や屋根の角度を調整し、柔軟に設置できるのも魅力です。ガレージのような圧迫感はなく、車の出し入れもスムーズに行えます。サポート柱やサイドパネルなどのオプションもあり、地域の気候の特性と用途に合わせて選べます。

1-3.カーポートのデメリット

カーポートはガレージと比較して、防犯性や耐久性、雨風からの車の保護において劣る面があります。壁で囲われていないため、強風や雨、雪などの気候状況によっては、車が破損するリスクのあるのがデメリットです。柱だけで支えているため、台風や強風で屋根が飛んだり、柱が壊れたりすることもあります。屋根が飛んだり柱が壊れたりすると、近隣の家に破片が飛ぶなどして迷惑をかける可能性もあります。台風や大雪など、気候条件が厳しい地域では、耐久性の高いカーポートを施工する必要があるでしょう。

2.カーポートのデザインの種類

カーポートの代表的なデザインは、次の5つがあげられます。

2-1.片側支持タイプ

片側支持タイプは、右もしくは左の片側だけに柱があり、屋根を支えるタイプのデザインです。柱の数が少ないため、駐車しやすいのがメリットです。また柱の本数が少ないため、設置費用が抑えられます。駐車する車の台数を増やしたい場合は、連結させて増やすことも可能です。

2-2.両側支持タイプ

両側支持タイプは、屋根の両側に柱があり屋根を支えるデザインです。両側から屋根を支えるため安定感があります。ワイドタイプもあるため、2台の車を駐車することも可能です。ただし、配管などがある場合、設置できない場合もあります。

2-3.後方支持タイプ

後方支持タイプは、後方に柱があり屋根を支えるデザインです。サイドがすっきりするため、車の出し入れをしやすいのがメリットです。大きさもさまざまで、駐車する車の台数に合わせサイズが選べます。ただし、強度を保つために基礎をしっかり施工せねばならず、設置費用は高い傾向があります。

2-4.Y合掌タイプ

Y合掌タイプは、片側支持タイプを連結させたデザインです。連結させた部分がくぼみ、アルファベットのY字のように見えることからY合掌タイプと呼ばれています。2台の車を駐車でき、変形した土地でも設置しやすいデザインですが、豪雪地帯ではY字のくぼみ部分に雪が積もりやすいので注意が必要です。

2-5.M合掌タイプ

M合掌タイプも、片側支持タイプを連結させたデザインです。異なるサイズを連結し、サイズの違う車を2台駐車できます。

3.カーポートの屋根の素材

カーポートの屋根の素材によっても、耐久性や強度が異なります。デザインだけでなく、適切な屋根の素材を選ぶことも大切です。

3-1.ポリカーボネート

ポリカーボネートは、衝撃に強く温度による変化の少ないのが特徴的な素材です。紫外線をカットするタイプのものを選べば、車内温度の上昇を抑制できます。カーポートの屋根の素材として主流です。

3-2.FRP板

FRP板は、プラスチックにガラス繊維などを配合した素材です。強度の高いのが特徴で、熱線遮断や耐熱など特殊機能を備えたものもあります。

3-3.スチール折板

スチール折板は、耐荷重性や遮熱性に優れた素材です。強くて丈夫であるため、豪雪地帯のカーポートの屋根に向いています。

3-4.アルミ形材

アルミ形材は、サビに強いほか、遮光性や遮熱性、耐久性などに優れた素材です。カーポートの柱の素材としても用いられます。

4.満足度の高いカーポートの選び方

満足度の高いカーポートにするためには、次のポイントに留意すると良いでしょう。

4-1.地域の特性に合わせる

満足度の高いカーポートにするためには、地域の特性に合わせるのがポイントです。豪雪地帯であれば、雪の重みでカーポートの屋根や柱が壊れないように、耐久性が高い素材を選びましょう。

4-2.住宅とマッチするデザイン

カーポートはエクステリアの一部であるため、住宅とマッチするデザインにすることも重要です。デザインだけでなく、雰囲気もマッチさせる必要があるでしょう。地理的条件によって、理想のデザインにできないこともあるため、事前に現地調査を行う施工業者に依頼することが大切です。

4-3.駐車しやすさ

満足度の高いカーポートにするには、駐車のしやすさも重要なポイントです。柱の位置によって、駐車しにくい場合もあります。また、隣家ぎりぎりにカーポートを設置すると、カーポートの屋根を伝って雨や雪が隣家に落ちる場合もあります。トラブルを防ぐためにも、隣家に迷惑をかけない作りにしましょう。

5.カーポートがおすすめの人の特徴

カーポートがおすすめの人の特徴としては、次の4つがあげられます。

5-1.車の出し入れをスムーズに行いたい人

カーポートは柱と屋根だけの開放的な車庫であるため、車の出し入れをスムーズに行いたい人に向いています。とくに、後方支持タイプのカーポートは、前方に柱がないため車庫入れの苦手な人でも駐車しやすいでしょう。

5-2.省スペースで設置したい人

カーポートは、狭い敷地にも設置しやすい構造です。そのため、省スペースで設置したい人にも向いています。両端に壁があるような場所でも、後方支持タイプにすればカーポートを設置することが可能です。そのほか、スペースに合わせたデザインが選べます。

5-3.メンテナンスを簡単にしたい人

カーポートはオープンなスペースであるため、メンテナンスが簡単です。ガレージの場合は、三方が壁で囲まれているため、後方にゴミや塵がたまってしまいがちであるうえに、シャッターなどのメンテナンスも必要です。カーポートは、雨どいにたまったゴミを取り除く程度のメンテナンスで済みます。

5-4.多様なデザインから選びたい人

カーポートは、多くの選択肢の中から選びたい人に向いています。デザインと素材を組み合わせ、おしゃれなカーポートに仕上げることも可能です。

6.まとめ

カーポートは、狭いスペースにも設置でき、さまざまなデザインの中から選べるのが魅力です。広いスペースであれば、連結させることで2台、3台とめられるカーポートに拡張できます。駐車しやすさや耐久性など、総合的に判断して満足できるカーポートを設置しましょう。

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